奥様のお仕事
闘うお仕事
「マリンのノートパソコンに詳細書いてある
業務内容が入ってるから 今日しっかり確認してくれ
いちいち言葉で喋るのは 疲れるだけだし
理屈っぽい返しをされるのは ストレスがたまる」


いやな言い方をする奴だ・・・・・
とうとう 本性あらわしたか!!!

「それから俺に文句があるかもしれないが
いちいち雇い主に逆らってたら仕事にならないし
使えないから」


「え?意見もできないんですか?」


「意見なら聞くけど 文句なら聞きたくない」


「は?」


「その は?っていう言葉も禁止だ。
だいたい文句を言う時は は? から始まるからな
いまどきの若い奴は」


「は・・・・・」とまた言って飲み込んだ。


「それから朝はネクタイを マリンが締めること」


「ネクタイ?そんなことやったことないです」


「だよね?でもそれも仕事だから」


「大人なんだし・・・・今までだって自分で
やってたんですよね?」


浩一郎の下顎が 前に突き出てきた。


「マリン 仕事だから」
ゆっくり 大きな声でそう言った。


仕事・・・・・・・
前途多難・・・・・・・・

どこまでが仕事なんだか さっぱり理解できない!!!
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