奥様のお仕事

でも一人一人洗うには　
「節約にならない。
金持ちだけど　昨日ケチくさいこと言ってた」


「いいや
めんどくさい一緒だ」


掃除で汗をかいた洋服も全部つっこんだ。

「色落ちするものないし大丈夫よね
ついでにこのまま　お風呂にはいっちゃえ～～」


裸になって洗濯機の取説を読んでスイッチを入れる。


「文明は進んでるのね～～」

シャワーを浴びながら　お風呂掃除をする。

「一石二鳥ね
ってか　さっきから私すごく独り言多い」


ずっと喋りつづけている自分に気づいた。
だいたいこういう時は　テンションが高くて
楽しい時だった。


「楽しいのか　私」


スポンジで洗い上げる。
それにしても　男の人なのに　部屋の中や
こういうところもさほど汚れていない。


「男の人の細かいのってやだわ～～～～」

そしていつしか鼻歌を歌いながら
テンション高めな自分をもう一人の自分が分析してる。


マリン　楽しそう
生き生きしてるよね・・・・・・
ここでの生活　そんなに辛そうに見えないけど？


浩一郎とさえ関わらなかったら
全然楽しいもの。
ここにあるものは全部贅沢で素敵なものばかりで
自分のものだって錯覚しそうになるから・・・・・。