《詩集》反証と感傷

遮光

『遮光』


君には無理だ
なんて
決意より先に来る否定が
僕を揺さぶり動かした


闇を包む既視感と
枷を壊してく支配欲
淡く色づいた小さな背中が

僕と向こうを隔離する


猫は好奇心で死ぬらしいが
それでも良いと思ってる

知らぬまま生きるより
知って死んでしまえたら
悔いもないんじゃないかって

滲む期待は許容を越えて

サテンのカーテンが
朝日に焦がされ光ってる

その先に踏み出せばまた一歩

遠くなる最期に
僕は喘ぐ
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