海辺で恋するシンデレラ ~ Side story ~

はあ?!波瑠何言って……え?なに、この女。

いつの間に……てか、シャツが物凄く乱れてるじゃん。

波瑠が言った言葉に俺は、初めてここに第三者が居ることに気が付いた。


俺達みたいに、今来たって感じじゃないし

小刻みに震えて、怯えのあまり顔色も冴えない。

そして瞳は揺れ動き、サンゴちゃんと店長を交互に見ている。


え?まさか、そういうこと?!


俺の感がフル回転して、あらゆる状況を組み立てていく。


店長の噂は、本当だったってことか。

自分の店に女連れ込むとか、ありえねーわ。


半ば呆れながら、女をみやる。

バカな女だな。

あんな男に騙されるなんて……。


結城と波瑠に呼ばれた女は、ペタンと床に崩れ落ちる様に座った。


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