海辺で恋するシンデレラ ~ Side story ~
恋は何処から?
翌日、俺は結城と待ち合わせをして
サンゴちゃんのアパートに来た。
流石に、女性の部屋ということもあって
結城だけ部屋に入り、俺はアパートの前でバイクに体を預けながら
外で待っている。
暫くして、紙バッグにいろいろ着替えなどを入れて出てきた。
「お待たせしました」
「ごめんね。任せっきりにしちゃって」
「いえ」
まだ俺に対して、警戒しているのか
それとも、これから親友が待つ病院に行くために緊張しているのか
どちらかは分からないが、彼女は短く答え顔は強ばったままだ。
「じゃ、行こうか」
「はい」