海辺で恋するシンデレラ ~ Side story ~

さて、どうしたものか。

来月の10月には、秋の新作として料理を

いくつか提供出来るようにしたいしな。


キッチン奥にあるカレンダーを見つめながら

新作の予定を思案する。



「オーナー」

「んー?」

「オーナーに女の人が会いに来てるみたいですよ」

「女の人?」



お昼を過ぎ、人がまばらになっているせいか

キッチンスタッフが、入り口の様子に気が付いて声を掛けてきた。

誰だろう、今日は特にアポは無かったはずだけど。

不思議に思いホールに出てみると、そこには少し困惑気味の

結城が立っていた。



「あれ、どうしたの?」

「あ、あの。これ、この前のお詫びに・・・」

< 49 / 124 >

この作品をシェア

pagetop