海辺で恋するシンデレラ ~ Side story ~
Sourire ―スリール―
間違いない、夏生さんの事だ。
ウソでしょ。
夏生さんに限ってそんな事―――
夏生さんと、柊司の姿が重なる。
やだ……また私、同じことを繰り返すの?
違う、違う。夏生さんは、そんな人じゃない。
そう思っていたのに……現実はそう甘くは無かった。
夏生さんの店についたのは、22時過ぎ。
Caféで仕事の勉強をしていたら集中しすぎて
思ったより時間が過ぎていた。
急ぎ足で向かった、夏生さんのお店。
お店の玄関まで続く10m程の庭園を、オレンジ色のライトが照らし
ちょっとロマンティック。