海辺で恋するシンデレラ ~ Side story ~
いろんな考えが浮かんでは消えていく。
考えれば考える程に、負のスパイラル。
あーっ!もう!!
こんなんじゃ、仕事もおちおち手に着かない。
第一、夏生さんは私の彼氏じゃないのよ。
夏生さんが、どんな人間だろうと構わないじゃない。
私と夏生さんは
料理の試作品を食べて感想を言う側と
改良を加えて試作品を提供するだけの関係。
今、私がすべきこと。
それは、仕事よ。
陰口をたたく先輩を見返す為に、一人で仕事が出来るようにするの。
恋にうつつを抜かしている場合じゃないの。
自分にそう言い聞かせ
夏生さんの事を考えないようにして、仕事に集中していった。