海辺で恋するシンデレラ ~ Side story ~
亜紀は、緊張しているのか
俺に近づきたくないのか、2mほど離れて後ろを歩いている。
エレベータに乗り込み、二人っきりの空間になった時
俺は我慢できず、口を開いた。
「髪、切ったんだ」
「……うん」
「短いの、似合うね」
「ぁ、ありがと」
「……」
「……」
無言が続く。
あー、もうまどろっこしい。
頭をガシガシ掻き上げ、亜紀に向き直った。
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