海辺で恋するシンデレラ ~ Side story ~
「亜紀ってさっきから、もぅ。夏生さんこそ……私の事、どう思ってるの?」
恥じらうように頬を赤らめて、上目使いで俺を見上げる亜紀。
うわっ、それ反則。めっちゃ可愛いじゃんか。
それに質問返しって、ズルいなぁ。
でも俺もココで引くわけにはいかない。
「……好きだよ」
亜紀の目を真っ直ぐに見つめながら
今の俺の本当の気持ちを、包み隠さず言葉にした。
亜紀の笑顔が見たくて、会いたくて。
亜紀に会えなくなったら、イライラして。
全部、彼女が好きだから。
好きだから、そんな気持ちになったんだ。
「っ、それは……私を、女としてですか?」
「もちろん。じゃなきゃ、何度もしつこいくらいに連絡しないし。料理の試作品を食べさせたりしないよ。」