海辺で恋するシンデレラ ~ Side story ~
目を大きく見開き、俺を見つめる亜紀。
さっき仄かに赤くなっていた頬はさらに赤くなり、耳まで赤くなっていた。
毛先が少しカールしたゆるふわなショートボブ。
長い髪も可愛かったけれど、ショートにした分少し幼い感じになって
小悪魔的可愛さが倍増してる。
「亜紀は、俺の事どう思ってるの?」
「……好き、です」
そう言って、ふわっと微笑んだ目の端にはキラリと光るものが見えた。
ずっと見たかった彼女の笑顔。
めちゃくちゃ嬉しい、と同時に心臓がドキドキ高鳴りはじめる。
あぁ、やっと彼女の気持ちを聞けた。
嬉しさのあまり、思わず彼女の顔に近づき頬に唇を押し付けた。
「亜紀。俺の専属アドバイザーになってくれない?」
「専属アドバイザー?」
「そう。これから作る新メニュー全部、亜紀が最初に食べるの。それで感想を聞かせて」