お前を好きになって何年だと思ってる?
放課後

靴箱で傘を持つと、武田君がこっちに来た。

「碓氷。これ、傘。ありがとな」

「ううん!あ、今日も一緒に帰ろ?」

「いや、でも…また噂とかなったら迷惑だろ?」

「大丈夫大丈夫!誰がなんと言おうと友達だもんっ!」

そう言って私が微笑むと、武田君は顔を曇らせた。

「…だよな、友達だしな…」
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