お前を好きになって何年だと思ってる?
私が顔をあげると洋君はまっすぐな目で私を見つめていた。

「美愛ってさ…明野が好きなの?」

え?と目を見開く。

冬夜が好きって…そんなの…

「あ、ありえないよっ…」

そうだよ、ありえない!だって冬夜だよ?

「そっか…」

洋君はそう言って俯いてから、

なにか決心したように顔をあげる。

「美愛…」

「な、なに?」
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