お前を好きになって何年だと思ってる?
そんな…

それだけじゃ…

なにかはわからないけどそれだけじゃない…

ついに壁まで追いやられた。

「俺はさ…」

冬夜はそう言うと壁にトンッと手を当てた。

「幼馴染みとか友達だなんて思ったこともねぇよ」

冷たい目で射抜くようにそう言って私から離れた。

「…帰れよ。
二度と目も合わせねぇから。
彼氏とお幸せにな」

その言葉を聞いて、私は部屋を飛び出した。
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