お前を好きになって何年だと思ってる?
水族館の最寄り駅で多くの人が降りた。

やっぱり休日だしね。

チケットを買って(洋君が私の分まで出してくれた…)

水族館に入った。

「わあっ…!」

きれいな魚に見惚れていると洋君がクスッと笑った。

「無邪気だね。そういうとこほんと好き」

途端にかあっと頰が熱くなる。

す、す、好きって!!

「も、もうっ!」

私はそう言うと水槽に目を移した。
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