お前を好きになって何年だと思ってる?
すると洋君がスッと男の子に近寄った。

「僕、迷子?」

洋君が優しく笑みを浮かべて言うと

その子は洋君を見た。

「うう〜…、おにぃちゃあん…ママ、どこぉ?」

う…どこかは知らないけど探さなくちゃ…

「君、名前はなんていうの?」

「ヒロ…」

「ヒロ君ね。ママを探そうか」

「グスッ…うん…」
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