お前を好きになって何年だと思ってる?
背中が壁に当たる。

逃げ道が無くなってしまった。

「洋君…」

洋君は私の頰にそっと触れた。

それと同時にビクッとなる。

「美愛…」

そう言うとだんだん顔を近づけて来た。

「や、やめて…洋君っ…やめてっ…!」

教室がガラガラと開いた。

「やめっ…」

途端に力が抜ける。

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