お前を好きになって何年だと思ってる?
「と…うや…」

そこには冬夜がいて私たちを見て険しい顔で洋君に近寄った。

「てめぇ…なにしてやがる」

そう言うと私の腕をぐっと引っ張った。

「嫌がる女に手ェ出すとか最低だな」

そう言うと私の手を引いて教室を出た。

スタスタと早足の冬夜に私は小走りになる。

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