お前を好きになって何年だと思ってる?
そう思って冬夜を見ると

「一番心配かけたのは俺だろうな…」

と呟いた。

「え?」

そう言ったけど冬夜は答えてくれる代わりに私の髪をくしゃっと撫でた。

「もうっ!ぐしゃぐしゃ!」

そう言って睨んだけど素知らぬ顔。

むう…。

でもそんなやりとりが嬉しくて堪らなかった。
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