お前を好きになって何年だと思ってる?
っていうか!

夕食!夕食作らなきゃっ!

慌てて起き上がって髪を手櫛でとかすと

部屋を出た。

キッチンからは香ばしい匂いが漂っていた。

「冬夜…ごめん…」

冬夜がキッチンに立って夕食を作っていた。

「ったく。急に寝るし玲さんは帰ってこないっていうし…。おまけにお前は重いし」

う…。

わかってるけど普通そんなこと言っちゃダメだと思わない!?

「うそうそ。これ食べてもっと力付けろ」

冬夜はそう言って私にお皿を渡した。
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