お前を好きになって何年だと思ってる?
…ママ。

「…わり。部屋戻る」

「う、うん」

冬夜はそう言うと空になったマグカップをシンクに置いて

部屋に戻って行った。

私は呆然としたままその姿を見送り、

携帯を耳に当てた。

「もしもし?」

(あ、美愛?晩御飯食べた?)

「うん、冬夜が作ってくれた」

(そう。さすが冬夜君…。
あ、地震は大丈夫だった?結構揺れたけど…)

「あ、大丈夫だった」

なんだ、そのこと?
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