好き…だからっ‼︎
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「もしもーし。律か?どした?こんな時間に」
律「幸斗…。今日、藍さんと一番よく話す女の人の写真撮ってきて」
幸斗「はぁ?んで、そんなこと…」
律「いいから。とにかく。」
幸斗「わかったよ。用はそれだけか?」
律「あぁ。」
幸斗「それだけかよ。変なやつだな。」
律「よろしく。」
今日、どんな女が藍さんの周りにいるのか、確かめてやるっ。
美人でも可愛いやつでもどんどんこい‼︎
絶対藍さんは渡さない。
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律「………」
幸斗「んだよ…っ‼︎そんな固まって…‼︎
お前が撮ってこいっつーから撮ってきたんだろ⁉︎」
律「ごめん。」
だって……まさかこんな美人っ…つーか、可愛いっつーか…
どっちにも当てはまる素敵な女の人だなんて……普通思わねぇもん。
幸斗「あぁ、で、この人、水野(みずの)さんっつって…学校のマドンナっつーか、アイドル的な存在でぇ…
マジ羨ましいよなぁ…。あっ‼︎お前、この人は無理だからな。
この人、藍ちゃんの事好きだから」
律「藍さんの事っっ…⁉︎」
幸斗「なんでそんな驚くんだよ。藍ちゃんが、顔いいからモテんの知ってんだろ?」
律「そう……だけど」
まさかこんな美人にモテるなんてっ…
律「俺……勝ち目ないかも……」
幸斗「えっ…?なんつった?」
律「あのさ、話変わるんだけど…最近俺の恋人が、なんつーか…浮気かなんかしてるっぽいんだよな…」
してるかはわからないけど
幸斗「マジか……でもそれは、直接問い詰めるしかないんじゃねーの?」
律「………そっか…うん。幸斗、俺帰るわ。」
幸斗「はぁぁぁっ⁉︎ってちょっ‼︎りつ⁉︎」
だっていてもたってもいられねぇもん。
幸斗「律。しっかりやれよ。問い詰めすぎんなよっ‼︎」
律「わかってる。じゃあなっ」
よし、
あいさんに電話してやるっ‼︎
ピッピッピッ
プルルルルルプルルルルル
出てっ…‼︎
ガチャッ
律「っ…‼︎ あっ藍さんっ‼︎」
藍『どうしたの⁉︎律くん』
律「いや…あの…」
どうしよう……何てきけば…
?『真田くーんっ‼︎』
んっ⁉︎……誰だ⁉︎
藍『あっ…律くん、ちょっとごめん。どうしたの?水野さん?』
水野…⁉︎ さっき幸斗が言ってた…‼︎
水野『誰と電話してるのー?今まで私と話してたじゃないっ‼︎」
俺からの電話が来るまで…その女と話してたのかっ…
藍『えっと……ごめん、もうちょっと待ってて、水野さん」
水野『えー。もしかしてぇ…彼女さんー?だったりしてぇー‼︎」
藍『あっ……えっと……』
藍さん……
律「藍さんっ…‼︎ 俺…藍さんの事…好きっ…‼︎藍さんはっ⁉︎」
藍『えっ…?』
俺の事……好きって言ってっ…‼︎
藍『ふふっ…俺は…愛してるよ』
藍さんっ…‼︎
水野『えっ…えっと……真田くん………彼女いたんだ…あはは…ごめん、私帰るね』
藍『…』
律「えと…水野さん…だっけ?よかったの?」
藍『うん。なんか可笑しいと思ってたんだよね。厄介だからわざとした』
はぁぁ…浮気じゃなかったんだ…。
律「そっか、じゃあね。藍さん」
藍『えっ?それだけ?』
律「うん。藍さんから愛してるって言ってもらえたから♪」
藍『…ふふ…そっか、じゃあね』
プツ。
よかった。藍さん、俺の事…愛してるって言ってくれた。
律「はぁっ…解決したっ‼︎あっ、でもどうして文化祭きてほしくないんだろ…」
幸斗「今…藍さんって…言わなかったか……?」
この時の俺は知らなかった。
これを幸斗にきかれていたという事。
きかれた事によって……
俺と藍さんの仲がとんでもない事になってゆくと、ゆう事を。