こころの温度差
自己嫌悪で
胸がいっぱいになった。

新井先輩の、あんなに
元気の無い後ろ姿は初めてみた。


せっかくの花火だったのに、
こんな風になってしまった。

予備校時代から大切にしている、
思い出の場所に、
わざわざ案内してくれた
新井先輩の気持ちを考えると、
胸が詰まる。


はき慣れてないせいか、
下駄が痛い。

歩くたびにズキズキと、
こころに突き刺さるような痛みだ。
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