こころの温度差
修は一瞬私の顔を見ると、
すぐに目を伏せた。

髪の毛からも、
ジーンズからも
しずくが落ちている。

でも、懐かしい修のにおいがした。

「ちょっと待って!
今タオルもって来る。」

「いや、いい!!
いらない。
すぐ帰るから。。」

顔を伏せたまま修が言う。

「でも、、
このままじゃ風邪ひいちゃ、、。」

「いいんだ。このままで。」

私はどうしたらいいのかわからなかった。
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