こころの温度差
「えっ?」

「アヤ。。
今更勝手かもしんないけど、、

もう一度、もう一度またオレと。。」

「オレと。。。?」

いきなり抱きすくめられた。

修の腕は、
雨に濡れて冷たくなっていたが、
懐かしい修のにおいと、
腕の感触に涙が出そうだった。

「修、、。あの、
わかったから、、離して。」

「あっ、ごめん。」

「ううん。いいの。
 とにかくあがって。
体を拭かないと。」

「いいんだ。終電もあるし。
 もう帰るよ。」

「えっ!?帰るの?」

(帰っちゃうの?)
と、今は素直に思った。

「アヤ、悪かった。ごめん。
だから考え直してくれ。
 じゃあ。」

そう言うと修は玄関から飛び出した。
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