こころの温度差
軽くめまいがした。

そして怒りがこみ上げてくる。


「あなたと私で
修が二股掛けてるって知って
一度は離れたんだけれど、
修は、
あなたと別れるって言ったんです。

だから
私、やり直そうって思ったのに。」

「ええっ!!私と別れるって言ったの?!
いつ?」

「・・・。八月の最後の週末、、。」

亜矢子は深いため息をついた。

「私と、、。
私と別れるからあなたとやり直そうって。。
あなたと修はケンカでもしてたの?」

亜矢子の
のんびりした受け答えにイライラしていた。

とにかく、この人を困らせてやりたいと思った。

「あなたが、あの時追いかけてくるから、
 あんな風に私に声を掛けたから、
私と修はダメになりそうになったんです。」


「そう、、。ごめんなさい。」

「えっ?」
< 131 / 204 >

この作品をシェア

pagetop