こころの温度差
イライラしてきた。

あんなに好きな修なのに、

今は憎らしくて、憎らしくて、
可愛さあまって、

私の視界に入っているだけで
許せなかった。

「お願い、今日は帰って。
私すごく頭が痛いの。
ゆっくり一人で眠りたい。」

だんだん状況が飲み込めてきた修が、
私の顔をのぞき込んだ。

「どうした。アヤ。目が真っ赤だぞ。
そんな泣くほど痛いのか?」

黙ってうなずいた。
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