こころの温度差
新井先輩は、
サッカーの時も
人一倍運動量があって、
自分が動いて
周りを励ます頑張り屋だった。

そして時々、ちらりとみせる
気弱な所が
男子のチームメイト達からは
絶大な信頼を集めていたが、
ガールフレンドの話など
一切聞いたことが無い。

生まれつきの人なつっこさで
男女ともに人気があり、
中学の頃から、
彼女のいた修とは全く違っていた。



ユミが言った。

「ううん。茶化してる訳じゃなくって、
新井先輩なら、
アヤ一筋でずっといてくれそうな
気がするんだ。」

セイちゃんもうなずいた。
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