こころの温度差
自転車が動き出すと、
思ったより揺れた。

ゆかたに足を取られて、
思わず先輩の腰に手を回す。

「だだ大丈夫?!」

「あの、、スミマセン、、。

落ちそうなんで、
このままでもいいでしょうか?」

「もももちろん。
ししっかり捕まって。」

こちらを振り向かずに、
先輩はそう言うとスピードを上げた。
< 93 / 204 >

この作品をシェア

pagetop