こころの温度差
先輩はゆっくり
自転車を止めると、
かごの中から、
ピクニックシートを
取り出した。

「下がゴツゴツしてて、
座りにくいかもしれないけど。
 浴衣汚れないかな?平気?」


シートを広げたあと
ペットボトルのお茶や
ポテトチップスなどが
かごから次々と出てきた。

そうやって準備の良さに
驚いていると、
大きな爆発音がして
一発目の花火が上がった。
< 96 / 204 >

この作品をシェア

pagetop