こころの温度差
「予備校行ってた時、
受験が終わって大学に合格したら、
好きなだけサッカーやって、
彼女も作って、
あれもしたい、
これもしたいって思ってた。

でも、4年なんてあっという間。

彼女もできないし、
サッカーもこの間のリーグ戦、
2回戦で負けたしね。」


先輩が、おおきなスターマインを
見上げながらそういった。



「多田には悪いけど、

学生生活最後の花火を
アヤちゃんと見られて
ホントに良かった。

ありがとう。」



胸がちりっと痛んだ。
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