AliCe o'clock
rabbit
目が覚めた瞬間、私はベッドから飛び起きてすぐに外へと飛び出した。
今の”夢”で、声がはっきりと聞こえた。
それは幼い男の子のような声で、私にこう語りかけた。
「君は、選ばれたんだよ」
「海で待ってるからね」
海と言われて私の頭に浮かぶのはあそこしかない。
何もわからないが、とにかくじっとしていられなくて家を飛び出した。