なつかしい日曜日
お母さん
お母さんの話は
楽しかった。
私が物心つく頃には
母という存在はなかった。
なので
悲しいとか寂しいなどの感情は
持っていない。
でも、
羨ましく思うときはある。
今日だって、
みんなはお母さんが来てたけど
もちろん私にお母さんはいない。
悲しくはないけど、
友達とそのお母さんが仲良くしているのを
見ると、羨ましく思う。
でも、
それだけだ。
私は
父が大好きで、
このお店の匂いが大好きで、
お母さんの話をする父が大好きだ。
それだけで、
十分だ。