西森さんと瑠愛くん。(仮)
そんな私が「物珍しい」らしく、彼はしつこく追い回してくる。
当然、『護り隊』からしてみれば、それは面白くないわけだ。
ましてや、【学校一地味なメガネっ娘】と揶揄されるような女なのだから・・・。
(……馬鹿らし。こんなヤツのどこが良いっていうの?)
しかし、周りの声なんて気にしない。慣れっこだから。
今は彼の・・・永峯 瑠愛の拘束から如何に逃れるか、私はそれに集中していた。
この男・・・周りでこれだけの騒ぎやブーイングが起きているのに、
「ワーイ! 初めて西森さんにお触りした~☆」
と、満面のニヤケ顔ではしゃいでいる。