西森さんと瑠愛くん。(仮)
メッチャ美人っ!! メチャクチャ美人っ!! 超絶美人っ!!!
こんな地味眼鏡が上がり込んでごめんなさいっ!!!(錯乱)
「まぁまぁ。いらっしゃい、瑠愛の母です」
そう言って、驚いた顔のまま会釈した美人な女性は、永峯君のお母さんだった。
この親にしてこの子ありか・・・納得だ。
「お友達って、女の子だったのねぇ」
美人オーラに気圧され唖然としている私に、永峯君のお母さんが優しい眼差しを向けてきた。
驚いた様子だったのは、どうやら彼が招いた友達が同性ではなく、女子だったかららしい。
「ほらほら。こんなところに立たせてるのはダメでしょう。中に通しなさい」
今案内するとこだったの、とお母さんに反抗する永峯君に、一番近くの部屋へと通される。
その部屋はアンティーク調で揃えられ、隠れ家的な洋食屋さんを思わせるダイニングだった。
カウンターの向こうに、広いキッチンも見える。