西森さんと瑠愛くん。(仮)
 
「また足速くなったんじゃない☆」

 けど、宇宙一速いと謳われる男も真っ青な私の駿足を以てしても、コイツには敵わない。

 ・・・ごめん今のは言い過ぎた。

 とにかく、どんなに必死こいてダッシュしようと、「彼」は絶対並走してくる。

「走ってる君も可憐だよ☆」

 にこやかにそう言いながら・・・。

 はっきり言って、メッチャ怖いです(泣)


 要らない体力の消耗なのは重々承知。

 でも、逃げないでそのまま何かされるよりは、この上なくマシだ。


 女の子の頬をナメクジのように這いまわるアノ指で、自分の髪が弄られるのを想像するだけで、鳥肌がたつんですよっ!!!
 
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