虹のメガネをかけた青年
願い事⑥
夢の中で慶介は彼女と空を飛ぶ夢を見た。
東京スカイツリー展望から眺める絶景と
そこから飛び立って東京の街を飛ぶ景色は最高だった。
大好きな彼女と何の障害もなく自由に飛べる、
自分たちはまるで映画のワンシーンを体験しているかのようだった。
急に自分たちの上を飛行機が通過し、轟音と共に慶介ははっと目が覚めた。
「夢か…」
慶介はがっかりしたが、夢でないような感覚と彼女の温もりのある手が自分の右手に残っ
ているような感じがした。
夢であって夢でないような気がした。
心満たされる気持ちでとても満足していた。
また一つ自分の願いが叶ったと喜び、メガネを取ってみた。
しかしその時慶介は異変に気付いた。
メガネの縁は初め虹色だったが、いつしか色は赤色しかなかった。
「なんでだろ?」
願いが叶う事にメガネの色が少し変化している事は知っていたが、そんなには気にしな
かった。
だが今回の願いが叶って、色は一色しかなくなり、その大きな変化にとまどった。
東京スカイツリー展望から眺める絶景と
そこから飛び立って東京の街を飛ぶ景色は最高だった。
大好きな彼女と何の障害もなく自由に飛べる、
自分たちはまるで映画のワンシーンを体験しているかのようだった。
急に自分たちの上を飛行機が通過し、轟音と共に慶介ははっと目が覚めた。
「夢か…」
慶介はがっかりしたが、夢でないような感覚と彼女の温もりのある手が自分の右手に残っ
ているような感じがした。
夢であって夢でないような気がした。
心満たされる気持ちでとても満足していた。
また一つ自分の願いが叶ったと喜び、メガネを取ってみた。
しかしその時慶介は異変に気付いた。
メガネの縁は初め虹色だったが、いつしか色は赤色しかなかった。
「なんでだろ?」
願いが叶う事にメガネの色が少し変化している事は知っていたが、そんなには気にしな
かった。
だが今回の願いが叶って、色は一色しかなくなり、その大きな変化にとまどった。