スキってなに?-another story-
「それはもっと仲良くなってからが。」

だよね。
そんなこと言うと思った。

「えー。…しょーがないなー。」

呼んでほしいのになー。


ん?
こいつ、笑ってる?

「ん?もしかして笑ってるー?」


美那の顔を覗き込む。

「わっ!ちょっと近い。」

「え、そんな近くないよー。」

近かったかな?
そんなつもりなかったんだけど。
こいつにとっては近かったのか。
てかー…

「もしかして、照れてる?」

「照れてません!」

絶対こいつ照れてる。
なんか可愛いな。
美那の色んな表情みれて嬉しい。
もっとこいつを知りたい。
ってこういうのも翔は
好きってことだって教えてくれたな。



「なんか美那少し変わったな。
笑顔が増えた。俺のおかげかな?」

笑顔が増えて笑ってくれてる。
こっちまで笑顔になる。

「え?」

「自分では気づかないと思うけど、
美那今ずっと笑顔で楽しそうに話してるよ」

「そっかー。
優太くんのおかげかもね。ありがと。」

「お、おう。」

今の笑顔が一番可愛くて
つい目をそらした。


< 11 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop