スキってなに?-another story-
「勘、ねー」

てか、なんで好きとかになんの?
意味分かんないんだけど。

「てかなんで好きとかって
いう話になんの?」

「え、違うの?」

「え?」

違うのなんで言われたって
俺分かんねーし。

「そんなこと言われたって
わかんねーよ。」

「えー、ほんとは分かってんじゃないの?」

は?

なに言ってんの?

「あの子のことどう思ってる?」

「んー、最初は変なやつだと思ってた。
けど、笑ってる姿みたらもっとあいつの
笑ってる姿みたいって思った。
俺がいればあいつ…松下は、笑える。
って思った。俺、松下のそばにいたい、
なんて思った。」

俺?

何言ってんだ?

「お前それ!」

なにこいつ笑ってんの?
は?

「それさ、恋だよ。好きってことだよ。
気づいてないだけだよ。
その子の笑顔見て可愛いって
思ったっしょ?」

「う、うん。」

「好きなんだよ。」

え、俺…。

松下……美那のこと、好きなんだ。
これってさ、やっぱ伝えた方がいいよな。
でも、振られたら?
振られたら俺これから誰と話せばいい?
そういうこと考えると告白なんか?
って

俺弱っ!



あーーーーー。
そんなこと言ってらんねーよ、な…。

< 7 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop