えりな END.

二人は…

あたしの仕事おわりに 逢えるときに顔を出して 今では家の近くのスーパーまで送ってくれるようになった龍さんと今日は ゆっくりドーナツ屋さんで会話していた。



聞きたいことがないわけではなかったあたしは 当たり障りない話しを辞めますかのように ホットカフェオレを飲みながら聞いた。



「龍さん あたし 裕馬君から聞いたことあるんですけど、裕馬君の奥さんの親友と付き合ってたって。
別れちゃったんですね?」



龍さんは ホットのコーヒーを飲んでいて一口すすり カップを置くが 少し間ができて あたしを見た。



あたしは自分の無神経さに気づきつけ加え言う。



「あっ 言いにくい話しなら無理にはっ…」



「そんな事ないよ。
こっちこそ聞いてもらえるかな?」



ふっとあたしの心配をよそに笑みをこぼした龍さんの顔にほっとし あたしも答える



「はい。聞かせて下さい!」



「裕馬から聞いてる通り 裕馬の奥さん るいちゃんの親友 百合と付き合ってたんだ
俺と百合とで裕馬とるいちゃんを引き合わせたようなもんでさ」



「うん それは聞いてました」



あたしは少し微妙な気持ちを押し潰して聞いていた。
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