えりな ＥＮＤ．

あたしは 自慢のロングヘアーを念入りにストレートに綺麗に伸ばす



さらさらになる液体を髪になじませドレッサーの前に座っていた。



携帯は１０：４７



１分づつ進んでいく画面をちらちら見て大人の人とのちゃんとしたデートがまだほとんど一度もないあたしは どうゆう風にしていたらいいのかぐるぐると頭の中で色々シミュレーションのようなものをしていた。



だけど 正確がどんなのかもわからなくって 結局はじめと同じ悩みにもどる。



そうこうしてるうちに 佐伯 龍の文字が光とともに浮かび上がり音色を奏ではじめた携帯を耳にあてる。



「はい」



「着いたよ。出ておいで」



「はい」



あたしは 軽いあしどりでヒールをはき出た。



龍さんは 車で迎えに来てくれていて こんなデートにどこかで憧れていたあたしは どきどきした。



龍さんは 車から降りて外に出て立ってあたしを待っていてくれていて あたしが目の前まで行くと あたしを助手席側に案内してくれる。



「ありがとうございます」



「うん どうぞ 乗って
それと もう敬語はいいよ。
デートなんだから変だろ？
これからも普通に話してよ」