えりな END.

言えない二つの重大問題

だって あたしは ファーストキスもまだなんだもん。



大人の男の人は 21歳にもなって こんな女の子嫌がるよね…



どうしよ… って あたし何 気にしてんだか。



付き合ってるわけでも付き合うって決めたわけでもないのに。バカね…。



二人で この色は?この色は?なんていいながら 模様も様々あってわざと似合わないようなものを言ってみたりした。



結局 うすいグレーの普通のシャツと ほんのり薄いピンクのシャツを選んだ。



何だか 龍に似合いそうで。



男っぽい人が ほんのりピンクなんてのぞかせてたら良い感じだなって思ったから。



家に送ってもらう車の中 龍は あたしが選んだシャツをすごく喜んでくれてい 嬉しかった。



「あたしの方こそ 今日は楽しくって 本当にデートしてるみたいだった」



「デートじゃなかったの!?俺はそのつもりだったけど」



にっと笑って言う龍は ちょっと大人げなく
「デートでした」あたしは てへっと頭に手をやり見せた。



「ねぇ 龍」



あたしは もうすぐ家に着く車内で 真顔になり呼んだ。



「ん?何?えりなちゃん」
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