えりな END.
なのに 龍はなかなか何も言ってくれなくて…



あたしは この時間が苦しくなった。



「あの…龍?」



恐る恐る聞いてみる



「えりなちゃん 話してくれてありがとう。
小さく若くに大変だったね」



「そんな…」



「俺にはまだ保証があるんだ。
だから もし えりなちゃんが事故に巻き込まれそうになったり あいそう 災害で危険にさらされたら 俺が安心して助けてあげれるね」



にこっと笑い あたしに龍は言う。



「え?」



あたしはよく分からない




「だって その時は えりなちゃんの命も守れるし えりなちゃんが俺を生還させてくれるんだろ?」



あたしは 唇が震えてきだす。



「龍…」



感動?嬉しくて?そんなもんじゃない



涙があふれてこぼれ落ちつづける。
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