えりな END.
「あの、 今日面接して頂く埜上 えりなです」



「ちょっと待って下さいね」



にこやかに女性は言うと 受付室の奥へと姿を消した。



ドタドタと足音が聞こえ さっきの女性とは違う40代前くらいの女性が勢いよく現れた。



「埜上さんですね!」



「はい!」



「こんにちは」



女性は 大きな声で挨拶してくれ 医院で働いている女性らしさが出ていた。



「こんにちは」



「どうぞ 座って下さい」



手をつけ 待合室のソファーを進めてくれる女性は 同じソファーに向かい合えるようにして座った。



「はい、 失礼します」



あたしも 同じように座り履歴書を抱えている腕を緩め 女性へとまず渡す。



「あの、これ履歴書です」
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