天の音
彼女の正体

「トシ?居るのか?入るぞ?」

近藤が顔を出す。
近藤の後ろに山南。
やはり斎藤がきちんと説明してくれたようだ。

近藤の入室と共に平助が移動する。

「おかえりなさい、近藤さん。出迎えもせずに申し訳ない。」

「いや、構わないよ。それより彼女かい?」

「ああ」

近藤が腰を下ろし、山南にチラリと視線をおくる。
山南は穏やかに近藤の隣に腰を下ろす。


「土方くん、留守居役ご苦労様でした。あとで説明するので、先に彼女と話をしても構いませんか?」

山南は怯えた姫音を落ち着かせる事を優先したようだった。

「ああ、構わねぇ。怖がらせたつもりはなかったんだが。」

「平助、あとでいいですね?」

山南は平助に退室を促す。
平助が退室すると、斎藤が湯呑みを持って現れた。
湯呑みを置いて去っていく。

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