嘘と秘密~空白の恋~



1年の頃に比べて屋上は近くなった。


それはラッキーなこと。


美羽と居れる時間が長くなるから。


移動に時間食うなんてもったいない。


今日もさっきのLHRが終わったら屋上でって約束している。


たぶん、俺の方が先に終わったと思う。


静かな廊下をひとりで歩く。


教室内はうるさかったのに、ここは嘘みたいに静か…。


音を立てないよう歩く。




と、俺の視界にセーラー服の襟が映った。


美羽かと思って近付いてみると。


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