嘘と秘密~空白の恋~
普通に言ったつもりだった。


だけど。


明らかに阿久津姉妹と佐田は顔を歪めた。


美羽も俺もキョトン。


知り合いなのか…?


「…マジで…。本郷彩芽?」


佐田が声を絞り出すように言う。


俺は頷く。


「…あの子、こっちの校区だったんだ…」


放心したように言う姉。


「あり得ないし…」


妹も二人と同様に言う。


「…その子と知り合い?」


3人の状況についていけない。


ついに美羽が質問した。


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