嘘と秘密~空白の恋~
「だったら、真琴とトラブる理由が分からない。それで話、終わりじゃない?」


美羽が妹に訊く。


妹は佐田を見た。


どうやら話し疲れたらしい。


…全く、わがままだなー…。


佐田が仕方なく口を開く。


「元々、本郷って子は真琴のことをよく思ってなかったんだと思う。…嫌がらせできるようなきっかけが欲しかったんだろ?」


嫌がらせできるようなきっかけ…?


怖…。


「…真琴は仮にもその子よりひとつ上だよ?そんなことしたら周りが許さないんじゃ…?」


…確かに…。


「…本郷商店…」


姉がボソッと呟いた。


< 124 / 192 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop