嘘と秘密~空白の恋~
「ちょ、二人とも!!思っていても言っちゃダメでしょ!!」


話を聞いていた姉が声を上げた。


聞いたこともないような大声に度肝を抜く。


「何で美羽を不安にさせるようなこと言うの!?」


あ…。


俺は美羽に視線を向けた。


美羽は苦笑いを浮かべている。


そうだよな…。


「…美羽、ごめん…。彩芽ちゃんより美羽の方が何万倍も可愛いから」


フォローの規模がでかすぎる。


しかも俺にとっちゃ、当たり前のこと。


佐田も「ごめん」と頭を下げる。


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