嘘と秘密~空白の恋~
やっぱり来てよかった。


「ごめん。今日、約束してたっけ?」


「俺が一緒に帰りたかったから来ただけ」


「そっか。荷物整理してるからちょっと待って」


俺は頷く。


美羽は筆箱などをリュックに詰め込んでいる。


1年の頃から変わらない可愛い水色のドットのリュック。


1年使っているとは思えないほど、キレイ。


美羽の使い方がいいんだろうな。


美羽に水色のリュックはすごく合っている気がする。


俺の中の美羽のイメージカラーが水色だから。


ただそれだけ。


でも実際、すごく似合っている。


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